スマートフォン以外で「カメラ」を持ってますか?
内閣府の消費者動向調査によると、2013年には「77.0%」と高かった二人以上の世帯におけるデジタルカメラ所有率は、2023年時点で「53.1%」と年々減少傾向にあるようです。
また年代別に見てみると、30~59歳が「43%」とカメラ所有率が高く、その次に60歳以上、29歳以下に関してはなんと「14%」となっています。
これに影響しているのが、間違いなくスマートフォンだと考えられますが、2019年の総務省の調べによると、国内における個人のスマートフォンの所有率は「67.6%」だそうです。
2010年においては10%あまりだった保有率が一気に増加してきました。
スマートフォンの普及とカメラ性能の向上に伴い、一般的な家庭におけるカメラの重要は年々減少傾向を示しています。
ただし、30~59歳の世代では男・女共にカメラを持っている人が4割以上いるのも現実です。
- 独身時代に買ったコンパクトデジタルカメラが、どこかに眠っている人・・・
- 昔は写真が趣味だったけれど、最近は子育てで写真撮ってる余裕がなかった・・・
- 高い一眼レフカメラを買ってみたけど、イマイチ使い方がわからずそのまま放置・・・
- 旅行用にカメラを買ったけれど、重いのが嫌でスマホでいいやと諦めた・・・
でも、本当は「きれいな写真が撮りたい」「家族との思い出を自分で写真に記録したい」と思っていませんか?でも、今さら誰にも聞けない・・・(涙)。そんな悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。。。
カメラをはじめるのに年齢は関係ない
家庭を持つようになる世代にとって、カメラについて考えるタイミングは、きっと「子どもが生まれた」というお祝い事や、「子どもの運動会」などではないでしょうか。きっと世のお父さん、お母さんはどこかのタイミングで、カメラを購入しようか迷うタイミングが出てくるものですよね。
- 子どもが生まれたので、成長記録を写真で残したい
- 旅行の楽しい思い出を、きれいな写真にして共有したい
- 愛犬との日常を可愛く撮りたい
- 趣味で始めたハイキングで風景写真を撮りたい
- 一眼レフカメラを勢いで買ったけれど、使い方がよくわからない
カメラや写真を始めるキッカケは人それぞれ。
今では、スマートフォンでも、十分きれいな写真が撮れるようになりました。でも、もっと出来ることならもっと写真がうまくなりたい。SNSで見るようなちょっとお洒落な写真が撮れるようになりたい。
というように、実際のところカメラの使い方がよくわからなかったり、思い通りの写真が撮れずに諦めてしまっているなんて話をよく耳にします。
この『BORDER+』がそんな、ちょっとした不安や悩みを抱えている人や、もう一度カメラ写真に挑戦したいと考えている人など、ひとりでも多くの人がカメラをもっと好きになり、写真を撮るのが楽しくなるためのキッカケになれれば嬉しいです。
私が初めて買ったカメラ
私が初めてカメラを購入したのは、大学一年生の夏でした。何がきっかけだったのか今となっては思い出せないですが、まだデジタルカメラがそこまで普及されていない時代で、カメラ=フィルムカメラが主流。それまでは使い捨てカメラで写真を撮ったら、写真屋さんに持って行き現像(プリント)してもらっていたのを覚えています。
そうして、たまに足を運ぶ写真屋さんのひとつに「カメラのキタムラ」がありました。店内には、いくつものカメラがショーケース並び、なんだかわからないけれど、どのカメラもゴツくて高価なものに見え「うわぁ~欲しいな~」と思っていました。ただ、実際には5万円とか10万円の値段って、その時の私には現実的じゃなく諦めていました。
そしてある日、ただショーケースを眺めているだけの私に店員のおじさんが「触ってみる?」と声をかけてきました。恐れおののいた私ですが、せっかくなので少し触らせてもらうと、予想以上にずっしりとしたカメラの重さに驚いた記憶があります。雑談をしている中で、金額が高いので「お金に余裕が出来たら欲しいですね・・・」と言うと、「手頃な中古品もあるよ」と教えてくれました。「中古なんてあるの?」とその時はカメラが中古品で売られているのを知りませんでした。
するとその店員のおじさんは、初心者の君におすすめの「はじめてのカメラはこれだね!」と言って「ニコンFE」というマニュアルの一眼レフフィルムカメラを、私に手渡しました。なんだこのシックな感じは!?「カッコイイじゃないか!」と目を輝かせました。「カメラのボディと標準レンズのセットで15,000円!」と金額を教えてもらうと、、、マジか!買えるかも!と思いましたね。というか、買いました(笑)。すぐに銀行ATMへ行き、アルバイトで貯めた15,000円を握り締め、人生初の即買いを経験しました。
何かに挑戦する原動力が「写真」だった。
初めてカメラを買ってから20年以上経っていますが、これまでの人生で趣味と呼べるものには決まって「写真」が紐づいていたように感じます。
- 写真が撮りたいから旅行がしたい
- 写真が撮りたいから山登りがしたい
- 写真が撮りたいからヘリコプターに乗りたい
- 写真が撮りたいから散歩したい
- どこかに行きたい
というように、見たことない景色を見たくて、写真を撮りたくて、決してアウトドア志向ではない自分が、少しばかり外に出る動機になっていました。大袈裟に言っても、カメラと写真のおかげで色々な場所にも足を運ぶことができたし、挑戦できたように感じています。
40代になり仕事も家庭も少しづつ落ち着き、健康への心配や、将来への不安などを考えなければならない年齢になってきました。きっとこれからの人生を考えると、何か夢中になれるものが、ひとつでもふたつでも多くあることが毎日をどう生きるか?に影響してくるような気がして、私自身「カメラ」と「写真」に改めて向き合いたいなと思っています。
最後に
今回は、私自身がカメラをはじめたエピソードを交えながら、カメラをはじめるキッカケのお話をさせていただきました。きっとキッカケは人それぞれで、タイミングもそれぞれでいいんだと思います。毎日に必死で忙しい人であれば無理して趣味の時間を作る必要はないと思いますし、好きじゃないのに高いカメラを買うべきでもない。
ただ、少しでも興味があったり、やってみたいなと思う人がいるのであれば、イチからカメラを始めてみませんか?うまく撮る必要なんてないし、きれいな写真が撮れればいいということでもないと思います。自分が記録しておきたい思い出のシーンや表現したいものを映し出せる写真が撮れればそれでいいんじゃないか。。。そう思います。私自身もまだまだ知らないことがたくさんあるので、学びながら写真を撮りながら、カメラを触りながら、純粋に写真を撮ることを楽しめていけたらいいなと思っています。
まだまだ撮りたい景色がある!
ということで、今後ともよろしくお願いします。